たいていの場合、よほどの急性の症状でなければ、治療院では可動域の検査をします。
それは、痛みをとるのにどこの筋肉や関節にアプローチするかを決めるのにとても大事なことです。
例えば、前屈動作を例にあげます。
aの図とbの図とを比べて見て下さい。地面から指先までの長さは同じですが、身体の使い方はだいぶ違います。
aの図の方は下半身の重心を後ろにずらせて、骨盤を前傾させ、股関節をつかって前屈しています。bの図の方は股関節はあまり使ってないです。
bでは首や腰を頑張って曲げる事で前屈しています。これだと腰にかかるストレスがかなり大きく、椎間板変性なども起こしやすくなります。なので、bのような前屈をしている場合は、ももの裏側のハムストリングスという筋群やお尻の筋肉を緩めて、股関節を柔らかくすることが大事です。
なかなか全体の筋肉をバランスよく使うのは難しいです。
朝、晩のストレッチを習慣にできると良いですね。
図は「多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法」より抜粋しました
戸田 明凜整骨院