身体の使い方

写真 25

たいていの場合、よほどの急性の症状でなければ、治療院では可動域の検査をします。

それは、痛みをとるのにどこの筋肉や関節にアプローチするかを決めるのにとても大事なことです。

例えば、前屈動作を例にあげます。

aの図とbの図とを比べて見て下さい。地面から指先までの長さは同じですが、身体の使い方はだいぶ違います。

aの図の方は下半身の重心を後ろにずらせて、骨盤を前傾させ、股関節をつかって前屈しています。bの図の方は股関節はあまり使ってないです。

bでは首や腰を頑張って曲げる事で前屈しています。これだと腰にかかるストレスがかなり大きく、椎間板変性なども起こしやすくなります。なので、bのような前屈をしている場合は、ももの裏側のハムストリングスという筋群やお尻の筋肉を緩めて、股関節を柔らかくすることが大事です。

なかなか全体の筋肉をバランスよく使うのは難しいです。

朝、晩のストレッチを習慣にできると良いですね。

図は「多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法」より抜粋しました

戸田 明凜整骨院