腰痛

腰痛には、物理的原因のない外傷性以外のものと、外傷性のものがあります。

時間がたっても良くならない、安静にしていても持続的に痛いという場合は、内臓などの疾患が原因で発生している場合があるので医師の診察を必要とします。目安としては以下の事項が参考になります。

内臓などが原因の場合の腰痛

腰痛の感じる場所がわき腹に近い=尿管結石、腎臓障害(痛みがかなり強い事が多い)

腰痛の感じる場所が背中右より=肝臓疾患、胆石(身体が腫れたような感じ)

腰痛の感じる場所が左、または真ん中の背中=胃、十二指腸、すい臓疾患(腹部みぞおちあたりの痛み)

腰部全体が重苦しくお腹も痛い=腸内にガスが溜まっている(お腹の痛みは移動する)便秘、下痢

骨盤あたりと下腹部が痛い=子宮筋腫、子宮内膜炎、脱腸など

腰痛があり、前かがみになってお腹を圧迫すると痛みが増悪する、また足がむく他、ストレス(心因的要素)が原因での腰痛なども痛みが長期にわたることがあります。

外傷性の腰痛

筋、筋膜性腰痛、椎間板ヘルニア、腰椎分離症、すべり症、圧迫骨折、腰椎横突起、棘突起骨折など色々ありますが、よくみられるのは、筋、筋膜性の腰痛です。

これは、筋、筋膜、腱などの軟部組織に加わった負荷によって生じた炎症がもとになっての腰痛で、腰椎の脇の脊柱起立筋に多く起こり、圧迫すると痛みがあります。

レントゲン所見で明らかな異常が認められず、形態上の変化が認められない腰痛症の中で、筋肉の使い過ぎで疲労が生じたり、腰部の筋肉の過伸展や断裂などが原因で過緊張が生じたり、また神経が筋膜と癒着したり、筋膜に締め付けられたりして生じたりします。

発症の特徴としては、日頃あまりスポーツや運動をすることなく、引っ越しや掃除などで重いものを持ち上げたり、野球やゴルフなど腰を捻るスポーツを急にしたり、不自由な姿勢を続けた後に起こりやすいといえます。

最初の72時間は冷やしましょう

急性期には安静第一でアイシングです。なるべく氷を使って、15分~20分、感覚が鈍くなるまで冷やし30程間を開けてまた冷やします。
アイシングで大分治る早さが変わります。

3、4日急性期が過ぎたら、予防も含めて姿勢の注意、体操、保温、生活習慣の改善が必要になります。

筋、筋膜性の腰痛の急性期の場合、アイシングと一緒に微弱電流、吸い玉、超音波などで治療していくと炎症が引くのはかなり早いです。急に腰を痛めた時は是非ご相談下さい。

 

腰痛について 戸田 明凜整骨院